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猿の惑星:創世記(ジェネシス)

総合:
(5点満点中3.78点)
3.78

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猿の惑星:創世記(ジェネシス)

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本当に「禁断の実」食べたのは誰なのか?

採点:
(5点満点中5点)

投稿日時:2011/10/07 01:36:54 投稿者:yoshiさん

役立ち度:97

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yoshiさん

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平均 平均

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  • ・恐怖
  • ・知的
  • ・絶望的
  • ・切ない

『スマステ』の「月イチゴロー」で稲垣吾郎さんは、
この作品を「猿の表情が豊か過ぎる。こちらが、(キャストの)わずかな表情から“その気持ち”をくみ取りたいじゃないですか!本当に良く出来たサルCGみたいな感じ(一部要約)」と表現し、5作品中4位の評価をしていました。

確かに、本当に猿の表情は驚くほどリアルでした。

普段見ている動物は、その表情だけで感情をうかがい知ることは難しく、その仕草や鳴き声を総合して何を思っているか感じ取っていると思います。
ただ、この作品の猿は想像出来ないほど表情が豊かで、特に喜怒哀楽を表現している目力は、人間と同じぐらい・・・、いいえ、それ以上だった気がします。
特に物語の中心となる猿(チンパンジー)のシーザーの心が、手に取る様に分かり怖いぐらいでした。
しかし、シーザーの失意の心を肌で感じ悲哀が漂った瞬間、驚きが同情に変わり、人間の利己主義的な行動や感情を見ていると複雑な気持ちになりました。
そして、これが衝撃のラストで終わった『猿の惑星』の起点なんだと思うと余計に複雑に感じました。(人間が猿に支配される・・・

稲垣さんが言われる様に、役者の表情や演出からその奥に潜んだ何かをみつけて映画を楽しむ方には、分かりやすいミステリー映画やサスペンス映画を観ている気がして物足りなさを感じるかもしれません。。。

ただ、俳優(アンディ・サーキスさん)とCGの融合が生み出した猿(シーザー)の表情は本当に素晴らしく、感情移入をし易くし、何が問題なのかを理解し易い事でCGが作り出した迫力のある映像にも集中する事が出来、色んな意味で作品を楽しめました。

『猿の惑星 創世記』は猿の表情だけでなく、ハリウッドが得意とする迫力あるCG映像も他の作品に負けないぐらい十分に楽しめると思います。

純粋に映画のCG迫力や物語の持つドラマ性を楽しむのであれば、なかなかお薦めの作品だと思います。



この映画を観て思いだしたのは、
禁断の実(善悪の知識の実)を食べてしまったアダムとイブですね!!!
でも、禁断の実を食べてしまったのは猿でなく人間ではないかと自分は感じました。
人は生まれ、必ず死ぬ。それは、病気かもしれない、老いによるものかもしれない・・・
人は知恵があるから、生きたいと思う!
楽をしたいと思う!
優越感を得たいと思う!
その為に、知恵を絞り考え、色々な物を創造し作り出す。
人はこれらの事を味わうと、更に強い欲求を求める。

今回のきっかけは、自分らしく生きる為の大きな障害になるアルツハイマ病である。純粋に病を克服したいと思う部分はあると思うが、人間は知恵がある為にその利権に群がる私利私欲を切り捨てる事は出来ない。

人は、快適な生活がしたいと思い、制御の難しいエネルギーにも手を出した。
人は、科学の為と言い、神が作り出した遺伝子の領域にも踏み入れた。

人は、知らず知らずのうちに神の領域を侵しているのではないのか?

そんな事を改めて感じるテーマ(作品)だと思います。



禁断の実を食べたのは、猿でなく、人間である。

知恵を付けた人類は、開けてはいけない「パンドラの箱」を知らず知らずのうちに開けようとしているのではないでしょうか?
「パンドラの箱」の蓋を開けてしまった時、文明を謳歌していた人類は、神から新たな試練や人類存続の危機を与えられる。

この映画は、この地球で最も高度な知恵を神より与えられた人間が傲慢になり、神の領域にさえ踏み込もうとしている事への警鐘を促しているのかもしれないとひしひし感じました。

人間も動物も、自分の領域を侵すものを排除しようとする。

もしかしたら、神も自分の領域を侵すものを排除しようとするのではないのか?

それが『猿の惑星 創世記 ジェネシス』なのかもしれない・・・





【余談ですが】
世間一般に知られているアダムとイブの話は、旧約聖書「創世記」に記載された一部である。
しかし、新約聖書では多少、違った解釈がされている。
『猿の惑星』は、1作で終わりでなく5作品が製作され、その中で人類が猿に支配される過程が描かれていたと記憶している。
最初に作られた『猿の惑星』5部作を知る者にとっては、矛盾の生じる作品なのかもしれない・・・
でも、アダムとイブの話が旧約聖書と新約聖書で解釈の違いがある様に、名作『猿の惑星』の大胆な新解釈として捉えて観れば本作も十分に楽しめると自分は信じています。

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