Yahoo!映画
ログイン
IDでもっと便利に [ 新規取得 ]
Yahoo! JAPAN - ヘルプ
  • 映画検索
トップ ニュース インタビュー プレゼント

凍える鏡

総合:
(5点満点中4.10点)
4.10

お気に入りレビュアーのレビューに変更

ヘルプ

みたい人:44

みた人:30

ファン数:15

この作品を
「みたい」「みた」とき追加しようMyムービーに追加する

メニュー
作品トップ キャスト・スタッフ 解説・あらすじ フォトギャラリー ユーザーレビュー
上映中の映画館 DVDを借りる・買う オンラインシアターで見る

ユーザーレビューを投稿する

作品ユーザーレビュー

凍える鏡

10件中3件目を表示しています。

[ 前のレビュー | 次のレビュー ]

見事な脚本、見事な演出そして素晴らしい演

採点:
(5点満点中5点)

投稿日時:2008/06/29 20:42:00 投稿者:スミゴルフさん

役立ち度:2

アバター アバターとは?

スミゴルフさん

詳細

投稿者 投稿者

平均 平均

グラフ

イメージワード

  • 投稿はありません。

映画は田中圭君演じる男の子の再生に軸を置いているものだと思って観ていたのだが、

カウンセラーの女性が出てきたときに、あれ?っと思った。なんか教科書通りのカウンセリングをしてるという感じがぬぐえなかったからだ。この人自身が病んでいるのでは?と思ってしまった。

は同じクリニックでの医師との会話だ。

女「先日の資料見ていただけましたか」
男「ああ、まだだ。来週中にはなんとか」

男「返事は...酒の席でいいかな?」

資料をまだ読んでいないという時点で、この女性の仕事や将来に興味がなく、お酒の席で適当にあしらおうというのが、普通なら分る筈だが、彼女はそれにまんまとだまされてしまう。

そして絵本作家として地位も名声もある母親が東京に仕事で来た時の夕食のシーン。
女「本を出版したい」
母「何、お金の話?」
女「違うわよ。出版社に口を聞いてもらえないかしら。」
母「本を出すなんて簡単な事じゃないわよ。」
この会話。信頼関係のできた母子の会話ではない。母親は自分の娘というより、ライバルの女を見る目をしていた。

他にも、
田中圭君演じる青年が初めてカウンセラーの女に本当の自分をさらけ出し、泣き出すシーンがあるのだが、女はマニュアルどおりに田中君の肩を抱く。そしてマニュアルどおりに「大丈夫よ。」という。でも、急に田中君に抱きつかれたとき、彼女の中で想定外の出来事に彼を拒絶してしまう。
人を抱きしめることは簡単だけど、その次も覚悟しておかなきゃいけないことを分かってない未熟な人がカウンセラーになってるんだというのが分かる。
さらには本人未承諾で会話を録音してたのだから、カウンセラーを名乗れる人間には思えなかった。

ストーリーが進むにつれて、田中君はどんどん元気になっていくが、母と娘の確執はひどくなるばかりだ。

そして、娘はいつも母のそばにいる田中君に嫉妬していく。一人娘になんの相談もなく、青年を養子に迎えるとの突然の母の発言に、彼女の怒りは噴出した。

また、カウンセラーの娘が父親を語るシーンの時にふと思ったのが、「このお母さん、娘に旦那を取られたと思って嫉妬してるのかな?彼女が小さい頃から娘としてではなく女としてこの子に接してきたのでは?」と思った。

つまり、母親は娘に嫉妬し、娘は青年に嫉妬し、青年は親子がそばにいながらいがみ合っているという状況に耐えられず、家を飛び出す。

映画冒頭で一番重たい病を抱えていると思われていた青年は、いつの間にか心の平穏を身に着け、親子二人の最悪な関係に喝をいれるという、なんともすごい構造がこの映画には存在している。

娘が母にキレて言う言葉に、「それは自主性を尊重してるのではない。放任だ」というのがあったのだけど、私もいつかこんな毒を大人にぶちまけた経験があったので、会ったこともない大嶋監督がなぜこのような脚本をかけたのか驚いた。というか、こう思ってしまう人間が世の中に増えてきてしまったという事なのだろうか。

田中圭君演じる青年の情報は小出しにされている。でもそのシーンで最適な情報をちょっとだけ見せるという手法で、圭君のお母さんは亡くなってこの世にいないという情報は映画の最後に近いところで知らされた。ここも巧妙だなあと思った。

カウンセリングは、一番はじめに家族構成や小さい頃はどんな子供だったかとか、患者の個人的なバックグラウンドを知ることから始まるものだと思うのだけど、もし、青年とカウンセラーの初対面のシーンでその情報が視聴者に与えられていたら、この映画は普通の作品で終わっていたと思う。

すごい。

矛盾するところがどこにもないし、キャラクターひとりひとりが何が原因で病を抱えているのかとかが明確で、そしてトゲのあるセリフでもそれをその人に言わせた背景が想像できる脚本だった。

雪国に住んだことがないので、想像なのだけど、老女の住む家が雪というなんとも得体のわからないものに囲まれて、世の中から隔離されているような気がして、雪ってこわいなあと思ってしまいました。雪というアイテムはいろんな表情をもってるなあと驚きました。

良い映画でした。

このレビューは役に立ちましたか?

 

利用規約に違反している投稿を見つけたら、下記のリンクから報告できます。詳しくはこちら

違反報告をする

10件中3件目を表示しています。

[ 前のレビュー | 次のレビュー ]

ユーザーレビューを投稿する
Yahoo!映画がさらに便利に! 映画館機能使い方ガイド
新たに全国のTOHOシネマズのチケットが購入できるようになりました!

ランキング


プライバシーポリシー - 利用規約 - 広告掲載について - ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2010 WELVA CORP. All Rights Reserved.
(C) 2010 Stingray
Copyright (C) 2010 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.