bakenekoさん
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平均 

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いつも細やかな人間観察と大らかな笑いで観客を魅了する、ドイツの女性監督、ドーリス・デリエが、あるドイツ人兄弟の日本(東京―曹洞宗の本山・総持寺)での“悟り&自分探し”の奮闘を、等身大に描いたドキュメンタリー風の喜劇&人間ドラマの佳作であります。
外国人が日本にやって来てカルチャーギャップに悪戦苦闘する御話は沢山有りますが、「黒船」を始めとして多くの作品で、(自国(=欧米)の優位性やキリスト教的ものさしで計った)少し偏った視点に立つものが大半を占めています。 しかしながら本作は、理路整然とした公正な視点が好きなドイツ人監督らしく、珍しく“客観的に正しく”欧米人が感じる日本と禅寺を描いた映画となっています。
物語前半の東京(渋谷―新宿)でのトラブルと、後半の禅寺での修行の悪戦苦闘は、共に自然なおかしさを含んで観客の頬を緩ませてくれます(特に文化の違いに四苦八苦する様を見せても、“こんなに変な習慣が日本にある”とは描かれずに、“おかしなドイツ人が迷惑をおかけしました”的な表現をしている当たりに好感が持てます)。 そして、この手の映画の定番である“現地娘に惚れられる”設定も皆無で、文化的な違いに焦点を絞った真摯な(でもユーモアを絶やさない)態度も、日本人観客には心地よい感じを与えてくれます。 そして、この御話はもちろんフィクションなのですが、曹洞宗の本山・総持寺での本物の僧侶達とのふれあいでは双方とも“素顔”が出ていて、人と人との交流の根源的な面白さと心地よさに、見るものの身を乗り出させてくれます。 ちょっと御都合主義的展開はありますが、“きちんと異国文化を学ぼう”という態度が潔い、文化コミュニケーション喜劇の快作であります。
ねたばれ? あの新宿歌舞伎町のテレクラのCMは日本人にもうるさかったなあ
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