korinopanさん
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平均 

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映画スターという言葉がこの日本において死語に思えてしまうのは私だけでしょうか?自身が出演している映画の公開日が近づくと毎日のようにお昼はワイドショー、夜はバラエティーで引っ切り無しに宣伝をする役者さんが悪いとは思いません。ただ、そうなってしまうとそのワイドショーやバラエティーを仕切っている芸人さんの方が大御所のように見えて仕方がないのです。これも時代の流れでしょうか。その中で唯一一線を画しているのはもう高倉健さんだけでしょうか。
説明不要の映画スター5人が密室の中で演技合戦する。名前を聴いただけで尻込みしてしまう程の贅沢な配役です。手を一切抜かず役にのめり込む役者陣。映画というものは見応えあるシナリオと役者がいればセットなんて関係ないと示しているようです。
刀を持たせてしまうとどうしても黒澤映画と比べてしまう三船さんですが、今回は髭も整えてありますし、服装も綺麗なので渋いダンディズムを見せてくれます。まさにちょいモテ浪人。ほぼ強引に太鼓を叩くシーンを入れましたが、よくよく考えてみれば稲垣監督とは『無法松の一生』も撮りましたしね。そして、年老いて肥えてしまっても自慢の殺陣にはまったく衰えを見せない勝新さんの存在感。正に夢のような共演です。
浅丘ルリ子さんは相変わらず綺麗ですし、裕次郎さんは良い意味でも悪い意味でもお変わりがない。そして中村錦ノ介さんの舌足らずさと小役人ぶりは印象に残る名演。もしかしたら一番輝いていたのは錦ノ介さんかもしれないと思うほどです。
映画スターといえば豪快さ、破天荒さが付き物です。この人たちもさぞ凄かったことでしょう。ただ劇中で見せる演技には豪快さというよりも繊細さが見られます。
東宝映画、いや昭和の日本映画を支えた稲垣浩監督の遺作に申し分のない豪華な作品でした。きっと現代では撮ることが出来ない映画でしょう。
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