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こんなスケールの大きな映画を観たことがなかった。 同じ監督の「ドクトル・ジバゴ」も凄かったし 「風と共に去りぬ」も凄かったけれど、なんせ この映画には砂漠という味方がいる。
中学生の頃、深夜ラジオで浜村淳が この映画を誉めちぎっているのを 聞いて30余年。レンタルビデオの時代から 何度も手に取りながら、その長さゆえに 棚に戻し続けましたが、それで良かった。
これは、明るい部屋のテレビで 寝そべって観る映画ではありません。 暗い映画館の大きなスクリーンで観ないと ダメな映画です。
世の中に、スクリーンで観た方が良い映画は 多数ありますが、観ないといけない映画は そうはありません。 何人もの方がレビューで、「映画館で観よ」と 書いておられますが、観た人なら全員納得するはずです。
でも、映像の迫力とか圧巻のスペクタルシーンだけではなく、 この映画の魅力は、人間の描き方にあります。 たとえば、「ロレンスって一言で言うとどんな人?」と 尋ねられたら「うーん、一言で言うと、 『一言では言い表せない人』」と私は答えるでしょう。 矛盾した面もたくさん持っているし、昨今の映画や ドラマで描かれるようなステレオタイプな薄っぺらで 浅い人でないことは確かです。
でも、そもそも人は皆、矛盾を孕んで生きているわけで、 だからこそ面白いのだし深いのだし魅力があるのだと 思います。 人間の強さ・もろさ・儚さ・冷たさ・優しさ・侘びしさ 悲しさ・素晴らしさ・残虐さ等々、 大げさに言えば、ありとあらゆる要素が入っています。
本当に格調高い映画です。 こういう映画、最近とんと観なくなりましたね。 観る人間がみんなあほになっているからでしょうか? ちなみに先週の興行収入1位は「怪物くん」でした。 世も末と思います。
若い人にこそ観てほしいなあ。 聞きなれないカタカナがたくさん出てくるし、 話もわかりやすくはないので、アラフィフの私は 「えーっと・・・」と考えないといけない場面も 少なからずあって、若い時に観ておきたかったと 思いました。 昔は、リバイバル上映をする名画座があったものね。
でも、あぁ死ぬまでに観れて良かったと満足しています。 午前十時の映画祭に感謝です。 ぜひ来年以降もやってください。
そうそう、おうちに地図帳があったら 持って行かれるのをお勧めします。
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