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解説・あらすじ - ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜

ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜

総合:
(5点満点中3.69点)
3.69

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原題: −

製作年度: 2009年

別題: −

製作国・地域: 日本   上映時間: 114分

allcinema ONLINE(外部リンク)

解説: 2009年に、生誕100年を迎える文豪・太宰治の同名短編小説を、『雪に願うこと』の根岸吉太郎監督が映画化した文芸ドラマ。戦後の混乱期を背景に、道楽ざんまいの小説家の夫に振り回されながらも、明るくしなやかに生きていく女性の姿を描く。逆境の中でも活力にあふれるヒロインには話題作への出演が相次ぐ松たか子、太宰を思わせる小説家に『モンゴル』などで海外でも評価の高い浅野忠信。さらに室井滋、伊武雅刀、妻夫木聡、堤真一ら豪華共演陣が脇を固める。シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: 戦後の混乱期、酒飲みで多額の借金をし浮気を繰り返す小説家・大谷(浅野忠信)の妻・佐知(松たか子)は、夫が踏み倒した酒代を肩代わりするため飲み屋で働くことに。生き生きと働く佐知の明るさが評判となって店は繁盛し、やがて彼女に好意を寄せる男も現れ佐知の心は揺れる。そんな中、大谷は親しくしていたバーの女と姿を消してしまい……。シネマトゥデイ(外部リンク)

インタビュー

『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』松たか子 単独インタビュー

2009年10月8日

『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』松たか子 単独インタビュー

太宰治の同名短編小説を映画化した映画『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』に主演した松たか子が、太宰作品が愛される理由や、理想の夫婦像、女優としての今後など、さまざまなテーマについて語ってくれた。

映画レポート

「ヴィヨンの妻/桜桃とタンポポ」身勝手な男の破滅物語ではなく、しなやかな女性の自立物語に
「ヴィヨンの妻/桜桃とタンポポ」身勝手な男の破滅物語ではなく、しなやかな女性の自立物語に
 黄金期の日本映画を思い出すような密度の濃い作品である。脚本の田中陽造は、太宰治が得意にしていた女性のひとり語りの短編を、うまく膨らませているなあと感心した。青春の通過儀礼のようでちょっと気恥ずかしくなるような、太宰文学のエッセンスともいえるキザなフレーズを随所に散りばめている。根岸吉太郎監督は、この脚本に血を通わせながら丁寧に映像化した。  子連れヒロインの佐知(松たか子)は貧乏のどん底にいながら、すべてを受け入れてどこかあっけらかんとしている。飲み代を踏み倒して盗みまで働く作家の夫・大谷(浅野忠信)は、マイナス思考の天才だった破滅型作家の太宰を連想させる。佐知は夫のツケを払うために飲み屋で働きながら新しい自分を発見していくのだが、身勝手な男の犠牲になるのではなくて、しなやかな女性の自立物語になったところがいい。  根岸監督は男女の愛憎や機微をさらりと描くのがうまい。警察署を訪ねた佐知が夫と心中未遂をした愛人の秋子(広末涼子)と廊下ですれ違うシーンの2人の目つきや、佐知が元恋人の弁護士に会う前に真っ赤な口紅を塗ってある決意を暗示するシーンなどが強烈な印象を残す。松たか子は品のよさがにじんでいるし、浅野忠信も魅力がある。飲み屋の夫婦を好演する伊武雅刀と室井滋も適材適所のキャスティング。終戦直後のアーケード街や飲み屋のセットもよくできている。最近の邦画では珍しく見終わったとたん、もう一度最初から見たくなった。(垣井道弘)(映画.com)

[2009年10月08日 更新]

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