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解説・あらすじ - 武士の一分(いちぶん)

武士の一分(いちぶん)

総合:
(5点満点中3.6点)
3.6

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原題: −

製作年度: 2006年

別題: −

製作国・地域: 日本   上映時間: 121分

allcinema ONLINE(外部リンク)

解説: 山田洋次監督の藤沢周平時代劇映画化三部作の最後を飾るヒューマンドラマ。主演に『2046』で世界にも活躍の場を広げた木村拓哉を迎え、幕末に生きる武士の名誉と夫婦のきずなを描く。妻役の檀れいやかたき役の坂東三津五郎ほか、緒形拳や桃井かおりなど、日本を代表とする実力派俳優が勢ぞろいする。「武士の一分」とは、侍が命をかけて守らなければならない名誉や面目の意味。そのタイトルが指し示す人間ドラマは、観るものの心を揺さぶる感動巨編。シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: 下級武士の三村新之丞(木村拓哉)は、妻の加世(檀れい)とともに幸せに暮らしていた。しかし、藩主の毒見役を務め、失明してしまったことから人生の歯車が狂い始める。妻が番頭の島田(坂東三津五郎)といい仲であることが判明し、絶望のなか離縁を決意。愛する妻を奪われた悲しみと怒りを胸に、新之丞は島田に“武士の一分”を賭けた果し合いを挑む。シネマトゥデイ(外部リンク)

映画レポート

「武士の一分」武士として夫としての最後の誇りを木村拓哉が気迫十分に演じる
「武士の一分」武士として夫としての最後の誇りを木村拓哉が気迫十分に演じる
 藤沢周平の小説に基づく名匠、山田洋次の時代劇3部作の最終作。しかも木村拓哉が主演を務めるとあって製作段階から期待を集めていたこの映画は、ロケ中心だった前2作と異なり、主にスタジオで撮影が行われた。慎ましい日本家屋とその庭先にほぼ舞台を限定し、海坂藩の武士、新之丞と妻、加世の夫婦生活をじっくりと描いている。ふだんTVで見慣れた木村拓哉“らしさ”そのままの振る舞いとセリフ回しに当初は違和感を覚えた。しかし新之丞が床に伏し、視力を失ったあたりから後半にかけて、その芝居にぐんぐん迫力が増して情感がほとばしっていく。加世役の壇れい、使用人役の笹野高史とのユーモアと人間味豊かなやりとりも快調だ。一方、ストーリー自体は妻の貞操を奪った憎き男への復讐劇であり、意外に淡泊な印象を残すクライマックスの決闘シーンも含め、きれいにまとめすぎたのではないかという思いもする。いや、実際入念に磨き上げられた本作の映像や精神的テーマの類い希な美しさには感服したが、人情話のレベルを超えた驚きや崇高さに胸打たれるには至らなかった。例えば盲目の主人公と妻の感情の“距離”とその再生を、肉体的な抱擁やセリフ以外で表現した奇跡的な瞬間を見てみたかった。(高橋諭治) (PREMIERE)

[2006年12月14日 更新]

「武士の一分」木村拓哉はオレ流の演技スタイルを崩さず
「武士の一分」木村拓哉はオレ流の演技スタイルを崩さず
 台詞を話した後クスリと笑うオレ。お堀で遊ぶ子供にちょっかいを出すフレンドリーなオレ。巨匠・山田洋次監督だろうが、時代劇だろうが、木村拓哉はオレ流の演技スタイルを崩さず。三船敏郎がそうであったように、これこそがスターの証である。  相手役の妻・加世を演じる壇れいも可憐で、顔に皺一つない美男美女をただ眺めている分にはいいが、本作品のテーマである夫婦の機微とやらはどうも心に響かず。物語の山場である、失明して仕事に就けなくなった新之丞(木村拓哉)が、加世の裏切りを責めるシーン。この時代、不義密通は重罪だ。夫を思い苦渋の決断で上役に身を捧げていたわりには、加世、事実を認めるのが早過ぎ。一方の新之丞も、原作では歳月を経るにつれて五感を研ぎ澄まされ、加世の異変に匂いやちょっとした動きで気付くのだが。この夫婦ならではの、無接触の愛の交換をもう少し、生かして欲しかったところだ。  同性も憧れる不良性、共演者との快活なセリフのやり取り、そして剣道経験を生かしたキレの良い殺陣は木村の魅力だ。同じ時代劇をやるなら、ジョージ秋山「浮浪雲」の新さんや、山本周五郎「どら平太」の平さんがお似合い。挑戦する心意気は買うが、木村拓哉が木村拓哉であり続けるのならば、演技派の道よりスター街道を突っ走って欲しい。(中山治美)(映画.com)

[2006年11月23日 更新]

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