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解説・あらすじ

変態村

総合:
(5点満点中3.03点)
3.03

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原題: CALVAIRE

製作年度: 2004年

別題: −

製作国・地域: ベルギー/フランス/ルクセンブルク   上映時間: 94分

allcinema ONLINE(外部リンク)

解説: 本作で恐るべき新人監督としてヨーロッパを震撼させた、ファブリス・ドゥ・ヴェルツによる狂気の愛を描いた問題作。『ハリー、見知らぬ友人』のローラン・リュカが、底なしの恐怖と苦痛にもがく、しがない歌手を血まみれになりながら好演する。執拗なまでに彼に迫る初老の男役に『クレールの刺繍』のジャッキー・ベロワイエ。人里離れた村に迷い込んだ男の恐怖と、愛を渇望するあまり狂気のふちへと追いやられていく男たちの悲しい宿命に、身も心も凍りつく。シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: キャバレー歌手のマルク(ローラン・リュカ)は、老人ホームでの仕事を終え南仏に向かう。だが大雨の中道に迷い、車まで故障してしまう。犬を探しにきたという精神障害者の青年、ボリス(ジャン=リュック・クシャール)に宿まで案内してもらうと、宿の主バルテル(ジャッキー・ベロワイエ)は快く部屋を貸してくれるが……。シネマトゥデイ(外部リンク)

映画レポート

「変態村」社会の常識が通じない山奥の寒村の惨劇
「変態村」社会の常識が通じない山奥の寒村の惨劇
 いったいどんなおバカ映画なんだ、と思わせる邦題がついているが、これは極めて恐ろしい映画である。牧歌的ユーモアの欠落した『ウィッカーマン』か、はたまたチェーンソー怪人が出てこない『悪魔のいけにえ』というべきか。旅の途中で、社会の常識がまったく通用しない村にさまよい込んでしまった巡業シンガーの想像を絶する恐怖体験が語られていく。ファブリス・ドゥ・ヴェルツというベルギーの新人監督は、映画音楽に一切頼らず、これみよがしの演出をすべて排除。スリラーやホラー映画の常套手段である“来るぞ、来るぞ……”と観客を身構えさせる見せ方すら避け、あっけらかんと、ごく自然に、その村の住民たちの異常な振る舞いを映し出す。しかも寂寥感漂う森の情景を捉えた映像には詩心すら感じられる。あえて本作のテーマを言うなら“狂気の愛”ということになるだろう。それが主人公マルクが村に監禁される理由だからだ。とはいえ、あれこれ思考をめぐらせながら冷静沈着にこの映画を観られる人は皆無であろう。『悪魔のいけにえ』やジョン・ブアマンの『脱出』に匹敵する理不尽な暴力にただ戦慄し、しばしば訪れる陰鬱で美しい瞬間に息を飲まずにいられない。(高橋諭治) (PREMIERE)

[2006年04月06日 更新]

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