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解説・あらすじ - ゆれる

ゆれる

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(5点満点中4.16点)
4.16

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原題: −

製作年度: 2006年

別題: −

製作国・地域: 日本   上映時間: 119分

allcinema ONLINE(外部リンク)

解説: 『蛇イチゴ』の西川美和監督が兄弟を主人公に、家族のきずなや絶望からの再生を描くシリアスドラマ。旧知の女性が転落死したことをきっかけに、法廷で裁判にかけられる兄と弟の姿を見つめる。『スクラップ・ヘブン』のオダギリジョーが“自由人”の弟を熱演。その兄役に『バッシング』の香川照之。実際撮影中に意気投合したという2人の息の合った演技が素晴らしい。人間のどろどろとした感情やエゴとそこからの救いを描く。シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: 東京でカメラマンとして成功している猛(オダギリジョー)は母の一周忌で帰省する。彼は実家のガソリンスタンドを継いだ独身の兄の稔(香川照之)や、そこで働く幼なじみの智恵子(真木よう子)と再会し、3人で近くの渓谷に行くことにする。猛が単独行動している間に、稔と渓谷にかかる吊り橋の上にいた智恵子が転落する。シネマトゥデイ(外部リンク)

インタビュー

『ゆれる』オダギリジョー 単独インタビュー

2006年7月6日

『ゆれる』オダギリジョー 単独インタビュー

『蛇イチゴ』で注目を集めた西川美和監督の最新作『ゆれる』が7月8日より公開される。男として、弟としての揺れる心を、見事に演じ切ったオダギリジョーが監督や、共演の香川照之について語った。

映画レポート

「ゆれる」監督の冷めた目から生み出される、心をえぐる人間ドラマ
「ゆれる」監督の冷めた目から生み出される、心をえぐる人間ドラマ
 デビュー作『蛇イチゴ』で兄妹を見つめた西川美和監督が、今度は兄弟を軸に据えたドラマ。前作も、監督独特のトーンを貫いた秀作だったけれど、傑作にまではなり得ていない多少の不完全さを感じさせた。しかしこの『ゆれる』はどうだろう。2作目にしてあと一歩を補うどころではない、到達点を軽く超えた傑作を作り上げてしまっている。  地元で稼業を継いだ真面目な兄。東京でカメラマンとして自由に生きる弟。久しぶりの弟の帰郷で、兄弟は幼なじみの女性と一緒に近くの渓谷に出かけた。そこで兄と吊り橋を渡っていた女性が転落して死亡。その時、橋の上で何が起きたのか……。  過剰な演出を抑えた画面が、逆にとても饒舌に語りかけてくる。そして突き刺さる言葉。ぽっと投げ出されるひとこと、ふたことが、ゆれを生み出す。相手に対するゆれ、自身へのゆれが、観ているこちら側にも侵食し、胸を掴んで揺さぶる。何度ドキリとさせられたことか。主演のオダギリジョーと香川照之のコントラストもいい。身体の奥底まで入り込み、ラストへ向けて感情を一気に噴出させる本作のパワーは、類を見ない見事さ。西川監督はコワイ人だ。(望月ふみ) (PREMIERE)

[2006年07月20日 更新]

「ゆれる」吊り橋で“ゆれ”のダイナミズムを表現
「ゆれる」吊り橋で“ゆれ”のダイナミズムを表現
 西川美和監督は、デビュー作「蛇イチゴ」に引き続き“兄弟の映画”を撮った。もちろん前作は兄妹という設定で喜劇的要素が活用されたのに対し、今回は香川照之とオダギリジョー演じる兄弟がシリアスに対決することでギリシャ悲劇的な荘厳さを帯びる……という点では、両作の間に違いはある。だけどそれでも“兄弟”という関係性への固執が、西川作品を活気づけることに変わりない。  “兄弟”とは、互いに最も身近な他者としてある関係性だ。近くて遠く似ているようで異なり、互いに影響を与えずにいられないライバル関係。そしてこれも重要だが、兄弟は互いに相手を切断できない宿命にある。最終的に「ゆれる」で弟は兄を裏切る。だけど、それで2人の関係が終わるわけではない。  本作での兄弟の対立は、家族=故郷から飛び出す弟とそれができない兄の間に生じる。あるいは、渓流にかかる吊り橋を渡る弟とそれができない兄……。といっても、弟が完全に自由なわけではない。その吊り橋ですばらしく唐突に起こる“殺人”を機に、弟は家族=故郷から離れようとする欲望の虜であることにおいて、むしろそこから自由になれずにいる自分に気づかされるだろう。そう、今も兄弟の間には吊り橋がかかる。この映画はその不安定で強力な“ゆれ”のダイナミズムを僕らに示して見せた。(北小路隆志)(映画.com)

[2006年07月13日 更新]

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